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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
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営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

VW-Typ1

  MAKER VW
  MODEL Type 1・1303S・Cabriolet
  YEAR 1974' model
  EXTERIOR BEIGE


(ベイジュ・ ブラック幌)
  INTERIOR CREAM
 

(クリーム)
  PRICE \ ASK
  MILEAGE          33.484km(正し、並行車に付き不明)
  AMMENITIES






1974年モデル




本国仕様 左ハンドル (国内登録・1979年7月)






空冷OHV 水平対向 4気筒 1.6L(1584cc)




4速フロアMT(フルシンクロ)




馬力:50kgm /4000rpm



トルク:10.8kgm /2800rpm





 



全長:412cm



全幅:158cm



全高:150cm




重量:980kg





定員:5人






外装: オールペイント済み



内装: 張替え済み



カーペット: 張替え済み



幌: 張替え済み



機関系: ソレックス・ツインキャブに 他

 









車検: 令和8年(2026年) 6月30日まで



 
  COMMENT







「1303S・カブリオレ」物語





最終モデル







物語は、1934年にまで さかのぼる。




ご存じ、「ポルシェ博士」が、その年、提案した「国民のための量産自動車」、、



これが、国に認められ、プロト車の開発が始まる。



1938年ごろには、ほぼ完成、39年からは、量産体制が整ったが、、




1939年9月、ドイツがポーランドに侵攻、第二次世界大戦が勃発する。



これにて、「国民のための車」は、作られず、軍用に、これをベースとした



「キューベルワーゲン」と「シュビムワーゲン」が生産されることに。




のちに「ビートル」と呼ばれる車が、国人のために生産されるのは、戦後、1945年



から、1946年には、1000台、1949年には、10万台という驚異的なスピードで量産



されていく。もちろん、ポルシェ師匠が作った車であるから、世界中で爆発的な人気



モデルとなっていく。



1952年からは、我が国にも「ヤナセ」がディーラーとなり輸入・販売スタート。



最終の1978年までに、およそ9万台ほどを販売したという。




「タイプ1」「ビートル」は、1946年~1978年の間、ドイツ本国で生産されたが、




モデル分類は、非常に細かく、大まかには、





・46’~52’ :「スピリット・ウインドウ」



・53’~57’ :「オーヴァル・ウインドウ」



・58’~66’ :「6V・最終」



・67’~   :「12V」に



・71’~  :「Fサスが、ストラット式に」



・73’~78’ :「Fウインドが湾曲」 これが最終モデル






今回は、この「最終モデル」に話を絞ろう。



このモデル、「1303」(1.3L)と「1303S」(1.6L)がある。




最終モデルとて、毎年、細かい違いがある。



私の中では、74年モデルまでの、Fフェンダー上部の巨大ウインカー付きが◎。



75年モデルからは、ウインカーはバンパー組み込み式となる。




そうなると、最強にして最終モデル「1303S」で条件を満たすのは、1973年と



1974年の2年間にしかない。






ドイツ本国での生産は、1978年1月19日で終わりとなるが、、ドイツ以外でも、



世界15の国で作られていたから、78年までのビートルは、本国ものとは限らない。




例えば、ブラジルでは、1959年から1996年まで



最後まで生産していたのは、メキシコ工場で、1954年~2003年まで!




こうして、「ビートル」は、総生産台数:「21.529.464台」を記録。




これは、それまでの「T型FORD」が持つ「15.007.033台」を超え、単一モデル



では、世界一の生産台数となる。*二輪車では、ホンダ「スーパーカブ」の1億台越ね




さてさて、今回は「カブリオレ」




カブリオレモデルは、1949年に 2つのコーチビルダーが請負、生産がスタートする。




1社は、「ヘブミューラー」社、「2座カブリオレ」、VWより2000台の受注を受け



生産を開始したが、数年後、工場が火災により消失、、わずか「696台」の生産に



終わる。 現存するのは、100台程とされるが、当然、高額で取引される。





もう1社が、当個体を作った「カルマン社」、こちらは、「4座のカブリオレ」。



4座カブリオレは、全て、「カルマン」社製だ。



「カルマン」社は、1874年創業のドイツの老舗「コーチビルダー」。



イアリアのカロッツェリア「ギア」社からの依頼で製作したタイプ1ベースの



「カルマン・ギア」が有名であるが、この会社の真骨頂は、「屋根開きモデル」にあり



私の中では、「オープンカー屋」だ。




当「ビートル・カブリオレ」を始め、



次世代の「NEWビートル・カブリオレ」も



ジャガー「XJSコンバ」も、ベンツ「CLK」も、アウディ「A4」「S4」カブリオレも、



ベントレー「GTC」も、みんな「カルマン製の幌」だもの。





そんなオープンの神、「カルマン」、、当個体もボディ側面には「Karmann」の



プレートが張られている。



当「カブリオレ」は、1949年から、「タイプ1」生産中止の78年以降も残りオーダー



を製造するため、1980年まで生産が続けられた。




生産台数は、「330.281台」




一見、多そうな数字であるが、「タイプ1」全体の生産台数からすれば、僅か、



「0.015%」に過ぎない。



もちろん、現存する台数は、10分の一ほどでは なかろうか??




昔は、安価で、少し ぶつけただけで廃車してしまう個体も多かった。








では、当個体の お話:





1974年モデル  本国仕様 左ハンドル  国内登録:1979年7月




74’モデルの多くは、75年にデリバリーされたはずだから、4年後くらいに国内に



持ち込まれたようだ。 国内、2オーナー(他の履歴取れず)。




走行距離は、「33.484km」




記録はなく、分かるのは、車検証記載で、令和4年6月:「32.700km」、



令和6年6月:「33.300km」、、で車検は。令和8年6月30日まであり。




車がレストアされていなければ、実走に見えるが、それは、ないか??





個人的に、このモデルは大好きで、その昔に、1台だけ乗っていたこともある。



オレンジ色のボディで、1200cc(34馬力)、、その時は、遅いな~とイメージ、、



で、やはり、1.5L「44馬力」か、1.6L「50馬力」の バリビカ「カブリオレ」を



探していたのだが、見つけるのに、、10年以上かかってしまった。



レストアは得意だが、ビートルをレストアしている暇はない。





外装:





「ベージュ」




全バラシのオールペイントが施されている。




元色は、おそらくレッドだったのだと思われるが、どこもかしこもベージュ。





当個体、コンディション◎は、当然として、なにより、このカラーに やられた。



素晴らしい~  なんて お洒落なんでしょ



塗装自体のコンディションも申し分なし。




しかも、事故歴なし (これは相当に珍しい)



過去に同程度の個体は見たことはあったし、買うこともできたが、それは事故車だった



ので、「シーザーNG」車輛。






幌も、全張替え済み。



やたらとキレイだから、そんなに前に張り替えたものじゃない。



この「幌構造」が、「カルマン社」の 見せ所。



大変よくできている。



前方のフックを2ケ所外すだけで開閉可能。一人でも(慣れれば)開閉できる。



幌は、1枚ものじゃない、外布と内布があり、その間に、空間があるので、断熱効果



ありあり。





内装は:




「クリーム」ビニールレザー    総張替え済み。





シート・ドア内張り(とって・ウインド回しレバーなどはオリジナル)・カーペット



に至るまで、張替え済み。




ダッシュ上部部分も交換していて、やたらとキレイ。





ステアリングは、ナルディのウッドものに交換してあるが、オリジナルの



4本スポーク・ステアリングも有り。




ヒーターは純正であり、クーラーはなし。




三角窓からの風で十分。 ってかオープンカーだし。




オーディオなし。付けるなら、現在の「ラジオ」の場所に。







機関系:





1.6L(1584cc)AH型エンジン  50馬力  トルク:10.8kgm




4速フロアMT  4輪 油圧式ドラム・ブレーキ




オリジナルは、「ソレックス」のシングルキャブであるが、「ツイン・ソレックス」




に、基本の改良。




これまた、やたらと調子よいので、整備も しっかり施されていたようだ。




走ってみたけど、気持ちよかったよ〜




1.6Lは、前乗ってた1.2Lとは、違うわ〜




ビートルは、その生産台数から、今でも、パーツ格安入手できるし、ありとあらゆる



改良パーツも売られている。 どこの県でも、専門店があるでしょ。






さあ、1974年 Fフェンダー大型ウインカー付き、最終モデルにして




バリビカ、レストア済み!





「わたせ せいぞう」ごっこ やりましょ







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